2022年3月30日水曜日

2022年度のFIT買取価格が発表

 3月25日に2022年度FIT価格が発表されました。

予定通り値下げされましたね。というかこの価格では、私のような発電所を自力で建てる能力のない人間は、おそらく参加できないのではないでしょうか。


世界情勢の動向や資源系の高騰で、電力価格も上がってきています。3月22日の東日本電力逼迫の際は、JEPXのスポット価格は80円べた張りでした。ここまで来るとFITのほうが安いんじゃないかなぁって思います。ここ数日も20円前後くらいで推移しています。
出典:JEPX 2022年3月22日のスポット市場


FIT制度を定額売電制度として、15円くらいの固定にして市場価格がどんなに高騰しても文句言わないことを条件として継続してもいいんじゃないかなぁと思ってしまいますが、きっと違うんでしょうね。

2022年3月8日火曜日

太陽光発電監視システムのネットワークについて(格安SIM)

 現在、5基目の太陽光発電所を建設中です。

完工間近になりましたので、先日業者から監視用にSIMを用意してくださいとご連絡をいただきました。そこで、2022年3月時点でのIoT監視に適したSIMを探してみました。(ベストかどうかは皆さんでご判断ください。)

結論から言うとロケットモバイル 神プランです。(リンク


ロケットモバイルというとなかなか聞き慣れない会社かと思います。

ですが、使用している回線はドコモ、au、ソフトバンクを間借りしていますので普通のキャリアと同じ感覚です。

料金はなんと328円(税込)!ただし、ソフトバンク回線を指定する場合は、438円(税込)です。


注意点としては、対応電波帯、通信エリア、SIMサイズです。携帯プランでよく気にする容量は気になりますか?ご安心ください。無制限です。

ではなぜここまで安いのかというと、通信速度が200Kbpsと激遅なんです。現在のモバイル回線が100Mbps程度でるので、1/500の速度ということになります。ベストエフォート(最大限の努力)の数字なので、実測はもっと下がると思います。

しかし、太陽光の監視という限定的な使用においては、遅くても問題ありません。通信が遅延しようが、管理サーバまで届けばいいのです。


上記の注意点について見ていきます。

  • 対応電波帯
 監視装置で取得された発電データは、これらを管理するサーバに送信される必要があります。
そのためにネットワークを利用する必要があり、そのためのSIMです。SIM(回線のキャリア)には対応する電波の帯域があります。監視装置がSIMの電波帯に対応していない場合、電波をキャッチできないため、圏外になってしまいます。
なお、各キャリア回線の電波帯はこちらのサイトで確認できます。
  • SIMサイズ

監視装置また通信機器に装着するSIMにはサイズがあります。機器を確認し、該当するSIMサイズを契約する必要があります。

ロケットモバイル 神プランは3in1で「標準サイズ」「Microサイズ」「Nanoサイズ」に対応しています。3in1は台紙からSIMを外し、同梱されているアダプタでサイズを変更できるというものです。

  • 通信エリア
各キャリで通信エリアが異なります。キャリアの工事でエリアも変動するのでしっかりエリア内かどうか確認する必要があります。太陽光発電所は人家から離れた場所にあることが多いのでエリア外の可能性は少なくはないと思います。

小さなデータ(監視ログ)を送るという限られた条件下においては、まさに、です。